新年のご挨拶とご報告

新年あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくおねがいいたします。


２０１１年は色々なことがありました。
東北の地震があり、私は突発的にそのあとすぐにあったグループ展で来てくださった方から被災地にお手紙をあつめました。
とても時間がかかりましたが大晦日の日に陸前高田市の光照寺の除夜の鐘を鳴らしに来た方々にその手紙をお渡ししました。
地震があった日からだいぶ経ってしまいました。お手紙を書いてくださった方々にはお待たせしてしまって大変申し訳ないと思っています。



夏に陸前高田に行き、お寺の住職さんにお話し、手紙を渡す方法を相談しました。その時はまだ具体的にどうやって渡すかはきまりませんでしたが、光照寺では２０年間に渡り、毎年大晦日の日にライブを行なってきたそうです。そのライブに前から交流のあるバンドのcoinnも出演することにもなり、一緒に行きました。そして今回このイベントにあわせて手紙を持って行くことになりました。


被災地には去年、何度か行く機会がありました。
最初に訪れたのはボランティアとして５月に石巻へ。その時はまだ津波の被害がはっきりとわかる状態でした。瓦礫の撤去が始まったばかりで、いろんなものが散乱している状態でした。私は見たことのない風景にただただ混乱するだけでした。
７月は仕事でまた石巻に行きました。瓦礫の山がたくさんできていて、少しずつだけど復興に向かっている印象をうけました。
８月にはcoinnのメンバーの二人とともに陸前高田で行なわれた祭りに参加しにいきました。御神輿を津波に流された町の中を皆で引っ張ってきました。




そして今回大晦日に。まだまだ瓦礫の山はたくさんあり、津波に流されてしまった町は広く、遠くまで見渡せる状態です。


正直なんて言っていいのかわかりません。でもここの人々は前に進んでいました。止まっていません。

今回、新しい年を東北で迎えることになった私はとても貴重な体験をしたと思っています。なかなか言葉で表現できず、伝えることができませんが、わたしは２０１２年をしっかり生きたいと思っています。

どうぞよろしくお願いいたします。